ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウスって?

ドライマウス(口腔乾燥症)とは、さまざまな原因で唾液が減少・欠乏する症状のことです。
初めは、お口の中がねばついたり、やたらと乾燥する程度の症状ですが、ひどくなると、唇にひび割れが起きたり、舌がひりひりしたりして、口の中全体に潤いがなくなっていきます。
やがては、舌や口腔内に炎症や白斑が現れ、ひび割れや出血が起こる程に進行することもあります。

ドライマウスのつらい不快症状

唾液が不足すると、お口や喉が常に乾くだけでなく、舌や口腔内に痛みを感じるようになります。
ドライマウスがさらに進行すると、舌がからんで上手に会話ができなくなる方や、食物が飲み込みにくくなる方、味覚に異常をきたし、味がわからなくなる方もあらわれます。
また、入れ歯を使用されている方だと、唾液の表面張力が作用しなくなるため、義歯を装着しにくく取れやすい状態となり、常に違和感を感じてしまうことになります。
乾燥がひどいせいで、食事を取ることもうまくできず、話すこともおっくうになる。
乾きによる不快感で夜、熟睡することができなくなる。
乾燥によるヒリヒリ感を通り越して、口腔内に焼け付くような痛みを感じる。
――さまざまなつらい症状がおきてしまうのです。

ドライマウスは、口臭・歯周病・虫歯の原因にも

唾液には、お口やのどに潤いを与えるだけでなく、食べかすを洗い流す作用や、抗菌作用もあります。
そのため唾液が不足すると、口腔内の雑菌が繁殖しやすくなり、さまざまなお口のトラブルを引き起こします。
虫歯や歯周病になりやすくなり、悪臭を発する雑菌の繁殖から、口臭がきつくなります。
また、お口の中が乾燥すると、小さな傷がたくさんでき、歯や歯茎もどんどん痛んでしまうのです。

ドライマウスのさまざまな原因

ドライマウスの原因には、口呼吸や喫煙、唾液腺の炎症・老化、薬の副作用、糖尿病など唾液腺に影響をおよぼす疾病、シェーグレン症候群(自己免疫疾患の一つ) 、神経の障害、ストレスなどがあげられます。
目が渇き、涙が出なくなるドライアイ(乾燥性角結膜炎)同様、ドライマウスは現代病の一種として、さまざまな世代に広がっています。
日本に800万人といわれるドライアイ患者さんの多くがドライマウスの症状を持つと考えられています。

お口の乾燥が気になったら

お口の中が粘つく、乾燥する、口臭がきついなど、ドライマウスと思われる症状が気になる場合は、ほんのささいな症状でも、どうぞお気軽にご相談下さい。
当医院の院長は、ドライマウスについて、日々、研鑽を積んでおります。
ドライマウス研究会については、こちらへどうぞ→ドライマウス研究所

ドライマウスに関する情報

ドライマウスに関する詳しい情報は、こちらのページで、お届けしております。

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